アレサシリーズでは「PERA」というものが貨幣単位になっています。
これはモンスターなどから得る事もできますが、まず大半はダンジョンの中の宝箱から入手するものです。
宝箱は、ダンジョン内に無造作に置かれています。又目に見えるものだけではなく、ダンジョンの壁をぶっ壊して手に入れるものもあります。
壁を叩き壊しつつダンジョン内を散策するヒロイン・・・なかなか豪快なものがありますね。
・・・一体誰が、こんな所に金銭を隠してんだよ、というRPGに付き物のツッコミはさて置き、この「PERA」で買い物をしようとすると、異様なまでに高くつきます。
一例を挙げましょう。
アレサ1、ハロハロの街。
ヒロインであるマテリアは、最初何も装備を持っていません。
お店で品物を見ます。
ソードショップ:マンゴーシュ 8000
ハンドアクス 12000
ブロウガン 5600
アーマーショップ:キャップ 32000
グローブ 38000
グリーブ 12000
ちなみに、このゲーム、武器、防具がないとはっきり言って死にます。モンスターを倒すとPERAが手に入りますが、100とかいう単位のすずめの涙です。(100ですずめの涙って凄いな)
ではどうするか。
最初の会話で、マテリアの育ての親、フロイド爺さんが教えてくれます。
フロイド:おおマテリア。いつも元気じゃな。モンスターに気をつけるんじゃ!
買い物をするなら、キャッシュディスペンサーを使うんじゃ…ゴホン、ゴホン・・。
もし怪我をしたらわしが治してやるぞ!さあ、がんばって!!
「鬼!育ての娘に借金を強いる育ての親!」
とか、思わず見出しつけたくなりますね。そう、のっけから借金するんです、このゲーム。
ちなみに、借金しててお金が貯まってもディスペンサーに返しにいかないと、借金の取りたてがやって来て、容赦なく所持金を持っていきます。
閑話休題。
ファンタジーなのにキャッシュディスペンサーがある、というのはさて置き、機械で扱え、大量にないと買い物ができないPERAって、一体何なんだろうとぐたぐた考えて見ました。
1:PERAの元ネタがペソだからしょうがない。
どっかで聞いた話ですが、ペソをもじってPERAにしたという噂がありました。
だったらインフレでも分かりますね(笑)。
でも、いまいち面白くない。
2:ゴールド
「ファンタジーといえば、通貨はゴールド」
でも、金貨じゃ変ですね。没。
3:水晶
ARU的にはこれが一押しです。
アレサに出てくるモンスターは、ハワードの魔術によって作り出されたものです。
これらのモンスターはどうやらガラスでできているらしいのです(笑)
モンスターは、ファイアーボールの魔法で倒すと、奇麗な水晶になります。
これをカプセルにいれて置くと、戦闘中にそのモンスターをカプセルから召喚できて戦えるということになるのです。
ファイアーボールを使うと、水晶を手に入れられる代わりにPERAが手に入りません。
これがPERA=水晶説の根拠です。
ちなみに、これをもう一つ裏付ける話として、SFCアレサで重傷を負ったドールの為にムーンクリスタルを取りにいくというクエストがあります。
普通の人間ならもはや手のつけられない重傷を負ったドール、しかし彼は魔法人形であるため、ムーンクリスタルと呼ばれる純度の高い水晶があれば治療できるかもしれない、といわれているのです。
(ご存じない方の為に補足ですが、ドールはモンスター達と同じ方法で、ハワードではなく彼らに敵対する魔法使い達によって作られました。つまり、ドールとモンスター達は同じ種類のものとも言えるのです)
アレサのモンスターは純度の高いクリスタル・ガラスでできていて、その欠片がPERAと呼ばれ、通貨になっている。
ちなみにその価値は、クリスタル自体の多さではなく、品質のよさにかかってくる。
強いモンスターほどいいクリスタルでできており、したがって彼らを倒すと多くのPERAが手に入る。
というのは我ながら説得力がありますが、しかしそうなるとディスペンサーって一体なんだ?となりますね。
しかもカードで引き出せます(笑)
上記の解釈に基づくと、ディスペンサー=水晶の精製機械というのが妥当に思われます。
かつてはアレサ国王に使える魔法使いの為に各地に水晶の精製を行なう機械があった。
ハワードの治世になってからも彼の作り出すモンスターの為に機械は残り、カードはその管理者の証である。
そう考えればなんとか格好がつくのではないでしょうか。
しかし、こう考えるとマテリア達は借金ではなく、ハッキングをして冒険をしていたわけですね。
いや、ちゃんと返済もしてるんだけど。
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